プロヒーローになるためのブログ

好きなことで生きていく。プロヒーローになりたい。

『マンキュー経済学 ミクロ編[第3版]』を分かりやすく説明する。Part13

こんにちは!

 

そろそろ本業も片付いてきたので更新頻度あげていこうかなと思います🙃

 

今日は第Ⅴ部 企業行動と産業組織

 

さっそくやっていきましょう!!

 

 

第13章 生産の費用

企業が生産物の販売によって得られる金額のことを総収入といい、企業が投入物に支払う金額のことを総費用という。利潤は、企業の総収入から総費用を差し引いたものである。

利潤=総収入-総費用

 

第1章でみた経済学の十大原理の一つ、「あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である」ということに留意しつつ、それを得るために放棄しなければならないすべてのものを指す機会費用には、2種類ある。

企業からのお金の支出がある投入費用である明示的費用と企業からのお金の支出がない投入費用である潜在的費用がある。

 

例えば、ものを買い取るために貯蓄から30万支出したとしよう。もしそうせずに、そのお金を5%の利子がつく定期預金に預けておけば、利子を手に入れることが出来る。ものの所有のために利子収入を放棄したことになり、これが潜在的機会費用の一つとなる。

 

企業の目的である利潤に戻って、経済学者と会計士では費用の測り方が異なるので、利潤の測り方も異なる。経済学者は、企業の経済学上の利潤を、企業の総収入から販売した財・サービスを生産するためのすべての(明示的・潜在的)機会費用を差し引いたものとする。会計士は、企業の会計上の利潤を、企業の総収入から企業の明示的費用のみを差し引いたものとする。

 

f:id:pro_hero:20200725131752j:image

 

 

生産関数

投入物(労働)の量と産出物の量との関係は生産関数と呼ばれる。

投入物を1単位多くすることにより生じる生産の増加分を限界生産物という。

投入量の増加につれて、投入物の限界生産物が減少するという性質を限界生産物逓減という。

生産量と総費用の関係を表したものを総費用曲線といい、生産関数と総費用曲線の関係は反対になるといえる。投入物多くなると限界生産物逓減になるため、生産関数の傾きは緩やかになる。つまり、生産量が増加すると総費用曲線の傾きは急になる。

 

f:id:pro_hero:20200801225228j:image

 

費用の尺度

固定費用可変費用

総費用は2種類に分けることが出来る。

1つは固定費用これは何も生産しなくてもかかる費用のことで、給料などが含まれる。

もう1つは可変費用、これは生産量の変化につれて変化する費用のことで、材料代や生産量を増やすために雇う労働者の給料などが含まれる。

 

平均費用と限界費用

どれだけ生産するか決める時、1単位分生産するのに通常どれだけの費用がかかるのかという質問と1単位分多く作るのにどれだけ費用が増大するかという質問は同じ答えになりそうだが、実は違う。

総費用を生産量で割ったものを平均総費用と呼び、総費用は前述した通り固定費用可変費用の合計なので、平均総費用は平均固定費用と平均可変費用の合計とも言える。平均固定費用固定費用を生産量で割ったもの、平均可変費用可変費用を生産量で割ったものである。1単位分生産するのに通常どれだけかかるかという質問の答えは平均総費用が該当する。

1単位だけ生産量を増やした時の総費用の増加分を限界費用という。

平均総費用と限界費用の求め方は以下のようになる。

平均総費用=総費用/数量

限界費用=総費用の変化/生産量の変化

 

費用曲線とその形状

総費用曲線は生産量が増加すると傾きが急になることから、限界費用(生産量を増やした時の総費用の増加分)は逓増する。

平均総費用は平均固定費用と平均可変費用の合計で、固定費用は生産量の増加につれて最初は速く、次第にゆっくり減少する。可変費用は限界生産物逓減のために、生産量の増加につれて増大する。はじめは固定費用の減少の方が可変費用の増大より大きいが、次第に可変費用の増大が勝っていくため平均総費用はU字型になる。U字の底は、平均総費用が最小化される生産量となり、効率的規模と呼ばれることがある。

 

限界費用が平均総費用よりも小さい場合には平均総費用はつねに減少し、限界費用が平均総費用よりも大きい場合には平均費用は常に増加する。限界費用曲線は平均総費用の最小点で平均総費用曲線と交わる。

 

財の生産量が増加するにつれて長期平均総費用が低下するとき規模の経済が働くといい、財の生産量の増加とともに長期平均総費用が上昇するとき規模の不経済が働くという。生産量が変化しても長期平均総費用が一定のときは規模に関して収穫一定という。

 

 

今日はここまで。それでは。